怒らないこと 役立つ初期仏教法話
わたしは子どもの頃から怒りをためこむほうで、一度怒ると、わんわん泣きながら怒るので、母からよく「泣くか怒るかどっちかにしいっ!」といわれたものだ。
小学生の頃、担任の先生に、「この子はごっつうええ子なんですが、年に一度くらい爆発することがあるんです」と母が相談すると、我が敬愛するN先生は、「年に一度くらい怒らせてあげてくださいよ」とおっしゃったそうで、母もそこですとんと落ち、それからわたしが怒りに達するとしても「年に一度くらい」と見過ごしてくれていたように思う。
とはいえ母が先生に相談するくらいなのだから、「欠点」と思えるほど、わたしの怒ったときというのはもてあます内容があったのだろう。わたし自身にとっては、怒りは自分を正当化する最終手段であるから、怒って当然、と思い込んでいた。
この本を読むまでは、わたしもそれでいいと思っていた。当然の怒りを噴出するまでは、わたしはむしろよくやっていたんだから、多少ひどいことを言ったりやったりしたって、そう、母のように、周囲も見過ごしてくれればそれでいい。変わるべきは相手なのだから。そんなふうに決め込んでいた。
でもやはりきっかけがあったからこそ、この本を手にとったし、本を読みながら、自分が怒ることで周囲まで不幸にしてきたことをまさしく事実として受け止めるにいたって反省の嵐。
怒りをためこむのではなくて、怒りを感じたらそれを消し去ろう。
怒りによって、喜びを失ってしまった方におすすめの本。





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